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【資産運用】なぜ投資をする若者が増えているのか?

今、株式投資を始める若者が増えているとのニュースをよく見ます。コロナ禍でネット証券で新規口座を開設する人が急増し、特に20~30代の比率が高いとのこと。

実際のデータを見ながら、日本は「貯蓄から投資へ」に向かっているのか考えてみます。

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【資産運用】なぜ投資をする若者が増えているのか?

NISA口座数の5年間の推移をグラフにして実態を確認をしてみます。

7.4人に1人がNISA口座を開設

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金融庁HPに、「NISA・ジュニアNISA利用状況調査」というデータが定期的に公表されています。

NISA(一般・つみたて)総合口座数の推移を、過去5年間推移と、直近動向を表にしてみました。現在公表されている一番最新のデータは2020年9月末時点のものです。

つみたてNISAは、2018年1月からスタートしているので、口座数としてカウントされるのは2018年からとなります。

口座数は順調に伸びており、2020年9月末時点で約1,484万口座となっています。

総務省統計で、2021年1月1日の日本人口(概算)約1億2,557万人。

ざっくり計算となりますが、そこから15歳未満人口の約1,506万人を差し引くと、

約7.4人に1人がNISA口座を開設している。という計算になります。

※NISA口座は20歳以上が開設できる制度なので、上記計算は若干差異があります。

NISA口座を開設せず、株式投資をしている個人投資家もいるので、一概には言えないデータですが、僕個人の感想としては「意外とみんな投資してるじゃん」と思ってしまいました。

しかし、この感想こそ、日本人に染み付いた「貯金は美徳」的な感覚なのかもしれません。

20歳代・30歳代の口座開設が増加傾向

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同様のデータで、年齢別比率の推移を見てみると、20歳代・30歳代が以下の通り伸びています。

2015年12月末:14.3% → 2020年9月末:19.7%(+5.4%)

人口割合も考慮すると、巷で言われている通り、若者の投資人口が急増しているのは間違いなさそうですね。

投資する若者が増えている理由

実際のデータから、特に若者が投資を始めているということが確認できたわけですが、その理由を大きく2つで分類してみました。

若者は”知っているから”

今の20歳~30歳代は、幼少期からIT(情報技術)の発展の恩恵を受けている世代です。

インターネットやスマホSNSの発展により、世界中の情報を誰でも獲得することが出来るようになりました。

ネットで少し調べるだけで、投資に関する知識やカラクリ、効果的な投資方法等を学ぶことができるので、昔よりも投資が身近になっています。

また、投資を始める環境も昔より整備されています。

ネット証券の誕生で、個人が株式投資を始めやすくなり、NISA(少額投資非課税制度による政府の後押しもあります。

このような、”情報社会の発展””投資に対する環境整備”といった外的要因が重なったことで、若者を中心に「貯蓄から投資へ」マインドセットを果たしているのだと思います。

若者は”知らないから”

日本人の”貯金好き”のルーツは、かつて農耕民族だったから、米を年貢として納めるため、備蓄として貯める文化ができたから等、諸説あるようですが、「貯金は美徳」というのは、日本人に深く刻まれた精神なのは間違いありません。

僕も、「投資」=「リスク」「元本割れ」「素人は無理」という印象があり、昨年まで投資に目を向けていませんでした。

この知らず知らずに植え付けられた印象は何なのか考えたとき、「やっぱり貯金が一番と思わせる出来事」が要因なのではないかと気づきました。

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「投資に対してマイナスイメージを与えた出来事」をダイジェストしてみました。

年齢が高くなればなるほど、社会人生活の中で、巨大な経済ショックを何度も経験しています経験する度に「やっぱり投資って危ないな」「貯金にしとこう」と投資から距離を置いた人も少なくないはずです。

僕は、就職活動の時期にリーマン・ショックが直撃し、社会人1年目に東日本大震災を経験しました。そもそも資産がない時代なので、損失もなかったですが、投資を始めてすらいませんでした。

今の20歳~30歳代は、諸先輩方よりマイナスな経験をしていないため、投資に対するマイナス感情も少なく、躊躇することも少ないのだと思います。

何でも”知る”ことができる情報社会の中で、”知らない”ことが武器になるのだということが学べました。

 

今回調べたことで、僕個人としては、”それでも投資をしている社会の諸先輩は本当に凄い!”と気付かされたということです。