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【投資の専門用語】セクターローテーション戦略とは?

年始に自分のポートフォリオを確認する中で、「セクターローテーション」という言葉を知りました。「セクターローテーション」とは何なのか、調べてみました。投資に興味がある方などのご参考になれば幸いです。

※2022年1月時点、セクターローテーションの考察に関する最新記事は以下をご参照ください。

manpapa.net

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【投資の専門用語】セクターローテーション戦略とは?

用語の説明

「セクターローテーション」とは、景気や金利の変動を見極め、将来的に成長が期待できる業種(セクター)に先回りして投資していき、運用効果を最大限引き出す投資戦略のことです。

米国株のセクターローテーションが具体的に説明されている著書として、アメリカの投資家ジム・クレイマー氏の『ジム・クレイマーの株式投資大作戦』が有名です。著書は、米国株式市場について言及されているものですが、世界全体にも置き換えることはできるのかなという印象です。

セクターローテーションを図で表すと

ネット上に複数ある図表から多少加工して作成してみました。

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経済は、拡大期⇒成熟期⇒後退期⇒停滞期というサイクルで循環していて、そのタイミングに応じて伸びるセクターが異なるというものです。(必ずしも当てはまるわけではないですが・・・。)

それぞれの期間で強いセクターはざっくりまとめると以下の通り。

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ここ数年はGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)を始めとするハイテク銘柄が世界を席巻し、図だと左上(好景気かつ低金利)の「拡大期」に該当していたのかなと思います。

2020年に新型コロナウイルスが出現したことで、世界市場は一時大暴落しましたが、また年内で持ち直し、未だハイテク株が絶好調をキープしていますね。

新型コロナウイルスが落ち着いたら、車(テスラ!?)や住宅、飲食、旅行等の消費循環株が復調、経済活動も活発化し素材や工業が伸びる等、ひょっとしたら「成熟期」に移行していくのかもしれません。新型コロナウイルスが、世界経済のステージを一つ切り替えるきっかけになりそうですね。(僕の勝手な妄想です)

"つみたてNISA"と"セクターローテーション戦略"の関係は?

セクターローテーション戦略は、特定の銘柄を独自で購入するなら抑えておきたい知識かと思います。"つみたてNISA”は、そういった銘柄の組み換えをプロが運用してくれる商品ラインアップになっているので、自分で考える必要は基本的になさそうです。

実際に"つみたてNISA”の商品でセクターローテーションは起きてるの?

自分で考える必要はないとはいえ、自分が保有している商品がどうなっているのか気になり、いくつかの商品でセクター別のポートフォリオを確認してみることにしました。

楽天・全米株式/全世界株式で比較してみた

自分が保有する楽天・全米株式/全世界株式インデックスファンドで比べてみました。

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やはり、テクノロジー(ハイテク銘柄)の比率が圧倒的で、まさに「拡大期」といった印象です。また、一般消費財が高いこと、またワクチン開発の期待もありヘルスケアの比率も高いのが、短期的ではありますが今の時代を反映させています。

全米株式より、全世界株式の方が「素材」「エネルギー」の比率が若干高いのが気になります。やはり世界的には「成熟期」に向かう傾向があるってことなのかな?全世界株式は半分以上が米国株式で構成されているので、この2商品の比較では、そこまでの違いは見出せません。

全米株式/全世界株式/新興国株式で比較してみた

新興国株式についても比較してみました。新興国株式は、中国、台湾、インド、ブラジル等の新興国を軸としています。

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比較してみると、結構違いが出てきました!

テクノロジーが高いのは相変わらずですが、新興国株式は、いわゆる「成熟期」に該当する一般消費財、素材等も既に高めになっています。新興国株の中心となる中国は、世界でも早期に景気回復に向かっているので、次のステージに一足早く向かっているということが読み取れます。

注意したいのは、景気循環は一般的には数年~十年単位で訪れるものであるということです。つみたてNISAは、2018年開始の制度ですので、商品ラインナップを見ても、まだ大規模な銘柄変更を実施するようなタイミングではなく、あらかじめ商品組成時に設定した銘柄の比率が、上記のようになっていたということが考えられます。

しかし、実際に商品を比較してみると、”セクターローテーション戦略”の流れに沿っているなということも実感できました。さすがプロ!(笑)