「つみたてNISA」を始めて、投資の複利効果の恩恵を受けています。
様々な書籍に書いてある「お金に働いてもらう」ということが少しばかり理解でき、始めて良かったなと思っています。
投資による資産運用で、100万円を2倍にするにはどれだけの期間が必要なのか、検証してみました。
- 【72の法則】複利効果で100万円を200万円に増やす方法
- 一括投資で100万円を200万円にするには何年かかる?
- 積立投資で100万円を200万円にするには何年かかる?
- 【130の法則】積立投資×複利効果の法則
- まとめ
【72の法則】複利効果で100万円を200万円に増やす方法
72の法則とは?
「72の法則」とは、金利の「複利効果」により、元本を2倍にするために必要な投資期間を簡易的に計算する法則のことです。
72÷年利=元本が2倍になる年数
例えば、利回り5%なら72÷5=14.4年で元本が運用益で2倍に、
利回り7%なら72÷7=10.3年で元本が2倍になるということです。
複利効果とは?
ちなみに、「複利効果」とは、元本に対して発生する利息を元本に含んでいくことで、雪だるまのように資産が増えていくことを指します。
投資には、中長期的に行っていくことで、投資資金を運用して得られた利益が更に運用されて増えていく「複利」の効果があります。「投資期間」と「複利」の効果には関係があり、投資期間が長いほど、複利効果も大きくなる傾向があります。また投資期間が長いことで、投資による価格変動リスクが小さくなり、安定した収益が期待できます。
よく「雪だるま」に例えられる複利効果。折れ線や棒グラフで、その効果を説明するイメージは見かけますが、「なんか、もうちょっとシンプルにイメージできないかな?」と思い、ネット上を参考に、こんなイメージを作成してみました。
シンプルに雪だるまに例えていて、元本の周りの利息を取り込みながら回転させていくと、一回転する度に取り込む利息が大きくなっていくのが一目瞭然です。なるほど、「利息が利息を生む」とはこういうことか・・・。将来、子供に説明するときはこれを使おうと思います(笑)。
一括投資で100万円を200万円にするには何年かかる?
検証したのはアセットマネジメントONE
積立投資のシミュレーションサイトは、金融庁をはじめ様々あるのですが、一括投資のシミュレーションができるサイトはあまりない印象です。
今回は、検索して上位に出てきたアセットマネジメントOneのサイトを使用してみます。
みずほFG、第一生命HDが株主となる2016年発足の会社です。
利回り5%なら、13.3年
アセットマネジメントOneのシミュレーションサイトでは、運用利回りを自由に設定することはできず、実際の取り扱い商品の利回りを選択する形になります。
今回は、最も5%に近かった「新興国株式」5.36%で試算しました。
その結果、約13.3年で100万円を200万円にできることがわかりました。
概ね、72の法則の通りですね。
※アセットマネジメントOneのシミュレーションの結果の図
利回り7%なら、9.7年
利回り7%に最も近い「先進国株式(ヘッジあり)」7.4%で試算しました。
結果、約9.7年で100万円を200万円にできることがわかりました。
ようやく10年を切ることができました。
こちらも72の法則の10.3年に近い結果です。
積立投資で100万円を200万円にするには何年かかる?
検証したのは楽天証券
簡易的に積立投資のシミュレーションができるサイトはいくつかありますが、今回は楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」というサイトで算出してみました。
サイトの中の「目標金額達成のための積立期間を計算する」を選択しました。
利回り5%なら、25年3カ月(月3,300円)
利回り5%で、元本100万円を200万円にするには、毎月いくらを何年間積み立てすればいいのかを当てはめてみました。
シミュレーションしてわかったのですが、毎月積立額が大きくなるほど、リターンも高く設定しないと、元本100万+利息100万=200万円という構図にはなりません。
検証の結果、元本と利息がほぼ100万ずつになるのは、毎月3,300円を25年3カ月積み立てるというものでした。
※楽天証券のシミュレーションの結果の図
利回り7%なら、18年1カ月(月4,600円)
利回り7%でも検証しましたが、毎月4,600円を18年1カ月積み立てると、100万円を200万円にすることができました。
いずれにしても、毎月コツコツ少額を、長期間にわたって運用すれば、複利効果で資産を倍にすることができるということがわかりました。
でも、18年とか25年とか、かなりの長期間ですね・・・。
【130の法則】積立投資×複利効果の法則
上記以外にも、積立投資で元本を2倍にするシミュレーションをいくつか実施した結果、積立投資においては、「72の法則」ではなく、以下のような「130の法則」が成り立つのではないでしょうか?
130÷年利=積立投資*で元本が2倍になる年数
*ただし、積立額が毎年一定である等、特定条件下でのみ有効そうです。
まとめ
結果からわかる通り、一括投資の方は、最初から元本100万円すべてに利息が効くので、その分早く資産を増やすことができます。
早くお金を増やすなら一括投資が良さそうですが、当然まとまった資金が必要なので、投資に回せるお金が家計でどれだけ出せるか、よく考えたうえで実施する必要があります。
投資は、資産が増えるチャンスもありますが、逆に資産が減るリスクもあるので、それらを天秤にかけ判断できる知識も必要です。
今回の検証を経て、また引き続き資産運用について勉強していきたいと思った次第です。