つみたてNISAで、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を継続購入している万パパです。
コロナショック後から資産運用を開始して2年が終わろうとしていますが、購入銘柄でセクターローテーションが起きているのか、気になったので確認してみました。
【セクターローテーション】楽天・全世界株式インデックス・ファンドで確認してみた
セクターローテーションとは?
「セクターローテーション」とは、景気や金利の変動を見極め、将来的に成長が期待できる業種(セクター)に先回りして投資していき、運用効果を最大限引き出す投資戦略のことを指します。
投資対象とするセクターを切り替えていく投資戦略です。
景気変動や成長産業を見極め、有望な業種を中心にポートフォリオを組み替えることで高い運用効率を目指します。景気の拡大局面では製造装置などの設備投資関連、成熟局面では自動車や電機などの消費財関連、下降局面では医薬品などのディフェンシブ銘柄が選好されやすくなります。※大和証券HP「金融・証券用語解説」より
米国株のセクターローテーションが具体的に説明されている著書として、アメリカの投資家ジム・クレイマー氏の『ジム・クレイマーの株式投資大作戦』が有名です。
景気循環と各セクターの相関
図のように、経済は拡大期⇒成熟期⇒後退期⇒停滞期というサイクルで循環し、それぞれの時期に応じて、世の中から求められるセクター(業種)の銘柄が伸びるとされています。
この経済の流れを先読みし、的確に銘柄購入をすること、また、バランスよくポートフォリオを構成することで、どのような環境下でも安定した資産運用を実現するのがセクターローテーションの狙いです。
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の業種構成の変化
楽天証券の投資信託の超メジャー銘柄「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の2020年・2021年の11月30日付月次レポートでセクター別構成比を比較してみました。
2021年11月30日時点で、計9,255の銘柄に投資している「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」ですが、1年前と比較してみると傾向が見えてきます。
赤枠で囲ったセクターは、投資配分率が増加したもの、緑色で囲ったセクターは配分率が減少したものです。
「テクノロジー」「金融」「エネルギー」が増加
セクターローテーションの「拡大期(好景気かつ低金利)」にあたる「テクノロジー」「金融」がの配分率が増加していることがわかります。
経済活動正常化に伴う急速な需要回復を背景とするインフレ懸念の高まりや米国における早期テーパリング(量的緩和策の縮小)観測などから、株式市場は調整色を強める場面が何度かあったものの、米長期金利の上昇が一巡して低下基調に転じるなかで、低金利の恩恵を受けやすい成長期待の高いハイテク企業などが再び相場のけん引役となるなど、株式市場は騰勢を失いませんでした。
※楽天・全世界株式インデックス・ファンド運用報告書(決算日 2021年7月15日)より
コロナショック後の2020年の急激な株価上昇のあと、2021年初頭には低金利政策は一旦頭打ちとなり、金利上昇が始まるのではと言われていたものの、上記の運用報告書の通り、株式市場を揺るがすほどの変化はなく推移したため、「拡大期」のセクターが底堅く増えていったようです。
「ヘルスケア」「生活必需品」「通信サービス」「公益」が減少
「停滞期(不況かつ低金利)」にあたる「ヘルスケア」「生活必需品」「通信サービス」「公益」が減少しており、見事にセクターローテーションと相関する傾向になっています。
【まとめ】長期分散投資が自分には向いていると再確認
2020年と2021年を比較してみると、2021年は可もなく不可もなく「拡大期」が維持されたということがわかりました。
2021年初頭には「低金利が終わる!」「新型コロナウイルスの新株が更に世界中に拡がる!?」など、様々な情報が報じられていたこともあり、「成熟期」にあたる「素材」や「一般消費財」が増えるのだと思っていました。年末にこのような結果になるとは、投資初心者の僕には予測できませんでした。。。
購入している「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」であれば、世界中の様々な銘柄に同時に投資することができ、株式市場の動きを捉えながら自動的に配分率を調整してくれるので、セクターを見極め、個別銘柄を調整しながら購入するような対応は不要です。まさに”ほったらかし投資術”であり、毎月定額を買い続けるだけで、安定的な投資成果が見込めるので、自分にはこのスタイルが合っています。
改めて、実績を確認してみると面白いということがわかりましたので、引き続き投資について勉強していきたいと思います。