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【こどものなぜ?】どうして薬指って薬なの?〈語源・由来〉

こどもは、成長過程で様々なことに興味を持ち「これって何?どうして?なんで?」と質問を投げかけてきます。

親として、こどもに分かりやすく説明・理解してもらうことに、日々悪戦苦闘しているわけですが、「薬指って、どうしてお薬なの?」というなかなか鋭い質問がきました。

たしかに、なんでだろう?と回答できなかったので、語源を調べてみました。皆さんは指の名前の由来を説明できますか?

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【こどものなぜ?】どうして薬指って薬なの?〈語源・由来〉

正確な由来は定かではありませんが、大きく2つの説が有力となっています。

そもそも「薬指」という名前が浸透してきたのは江戸時代以降のこと。それ以前は、「名無しの指」などと呼ばれており、5本の指の中で最も使うことが少ない指として、名前がなかったようです。ちょっと可哀そう。

薬を扱う指だから

1つ目は、本当に薬を塗ったり、混ぜたりするために使う指として「薬指」として浸透したとのこと。

実際に指を動かしてみると、薬指は最も可動範囲も少なく、思うようにコントロールできない指です。「あまり使わないから汚れていない」という理由で、薬を塗る指として使われ、明治時代には薬指という名称が定着したようです。

ちなみに、江戸時代以降、女性が紅を塗るため使ったことから「紅さし指」とも呼ばれているそうです。

薬師如来が印を結ぶ指だから

薬師如来は、左手に万能薬が入った薬のツボを持ち、右手は手のひらを外に向け、薬指を少し折り曲げる印を結んでいます。この印から、「薬師指」と言われるようになり、「薬指」となったとのこと。

薬師如来の印への願掛けで医師が薬指で薬を塗るようになったのか、薬を塗る指だったから薬師如来が薬指を少し曲げていたのか、どちらが早かったのかは不明です。

結婚指輪を薬指にする理由

現代人が「薬指を何に使う?」と聞かれれば、「結婚指輪をはめる」という答えが最もポピュラーじゃないでしょうか。

薬指に指輪をはめるのは、日本の薬指の語源とは全く異なる理由で、古代ギリシャまでさかのぼります。

紀元前2500年頃のギリシャでは、心臓は人間の感情を司っている場所とされており、さらに、左手の薬指と心臓は太い血管で繋がっていると言われていたそう。

なので、結婚して永遠の愛を誓う証として、心臓に直結する左手の薬指に指輪をつけるという文化が醸成されたようです。

 

ちなみに、日本にこの文化が入ってきたのは明治維新以降。

こうしてみると「薬指」は、薬を塗ったり指輪をはめたり、「名無し指」と邪険にされていた長い歴史から抜け出した希有な指ということがわかりました。

英語だと「親指」が特別な指

日本語では、一般的には親指、人差し指、中指、薬指、小指と呼称し、薬指以外の指の意味合いは、言葉の通りでなんとなくイメージがつきます。

これを英語にしてみると、日本と違った文化が見えてきます。

  • 親指:thumb
  • 人差し指:index finger、first finger
  • 中指:middle finger、second finger
  • 薬指:ring finger、third finger
  • 小指:little finger、forth finger、pinkie

注目したいのは、指=fingerとして位置づけられているのは人差し指~小指であり、親指だけ「thumb(サム)」と特別な名前があること。「thumb(サム)」は、古英語やラテン語などの「太い」「強い」という意味合いが語源と言われています。

今やSNSで当たり前となっている、「いいね!」という親指を突き立てる動作。これは英語で「thumbs up(サムズアップ)」といい、古代ローマの剣闘士の試合で、「敗者を許せ(生かせ)」と観客がジェスチャーしたことが始まりと言われています。

逆に、親指を下にするジェスチャー「thumbs down(サムズダウン)」は、今では「バッド!」という意味ですが、古代ローマでは「敗者を許すな(命を断て)」というかなり重たい意味でした。

古くは親指の向きでが人の生死が判断されていたので、ほかの4本の指とは別格の「thumb(サム)」という名前が与えられたのではないでしょうか。

ちなみに、SNSでユーザーの目を引く導入画像のことを「サムネイル」と言いますが、これも語源は「thumb nail=親指の爪」ということで、親指が特別なモノとして位置づけられていることがわかります。

 

指のことを調べていくと、だんだんと色んな方向性に行ってしまいましたが、ことばの由来って面白いなぁと改めて思いました。今後も続くであろうこどもの「なぜ?」に対して、丁寧に答えられるよう、今後も勉強し続けていきたいと思います。